ファクタリングに必要な書類や注意すべき点とは?
『ファクタリング』は、売掛金さえあれば中小企業や個人事業主でも現金を手にできる資金調達方法です。しかも最短で1営業日あれば現金化が可能と手軽さから利用する企業が増えています。
しかし、そんなファクタリングでも、しっかりと必要書類を準備できなければ審査に通過する事が難しくなり、契約する事も不可能となります。
そこでこの記事では、事前に揃えるべきファクタリングに必要となる書類や、書類関係の注意すべき点などの情報を徹底解説していきます。
ファクタリングは申し込み時や審査時と契約時にそれぞれ必要な書類がある
ではまず、申し込み時や審査、契約までにに必要となる書類をご紹介していきましょう。必要書類は、主に以下のようなものが求められます。
ファクタリング申し込み時や審査時の必要書類
本人確認書類
免許証やパスポートなどの身分が証明できるものが必要です。
入出金の通帳
ファクタリングは個人事業主であっても法人の契約ですので、過去の会社の入出金履歴が分かる通帳。(WEB通帳なども含みます)が必要です。
過去の決算書
通常、ファクタリングは売掛先への審査となるため、自社が赤字であったとしても基本的には問題ありません。
そのため、過去の決算書からは定期的に売掛金が発生しており、尚且つ期日どおりに入金されているサイクルがあるかを確認されます。
資金繰り表
ファクタリング会社は、資金繰り表や銀行口座などから利用者がどの程度の資金力を持つかを確認します。
なぜならば、資金力が1ヶ月も持たないような会社は、2社間ファクタリングを行った後にその回収が困難となる可能性があるためです。
その他売掛金証明書類
ファクタリングは売掛金が最も重要な審査対象となるので、そのための証明書類として以下のようなものを求められる可能性があります。
- 業務基本契約
- 発注書
- 検収書
- 請求書
- 通帳コピーなど
ファクタリング契約時の必要書類
では次に、契約時に必要となる書類をみていきましょう。
契約時に必要となる書類
納税証明書
ファクタリングは融資ではないため、多少の税金遅延などは見逃されるケースが多いです。
しかしそれでも、税金を支払っていない、または滞納している事が原因でファクタリングを断られる事もあります。
例えば、利用者の口座に本来ファクタリング会社へ支払うべき売掛金が入金された瞬間に税務署から差押さえを受けてしまう可能性もあるかもしれません。
それらのリスクを見極められるために、利用者(企業)がしっかりと納税しているかを納税証明書にて確認を行われます。
印鑑証明書
利用者(企業)の印鑑証明書です。
登記簿謄本
会社の商業登記を証明するために、登記謄本(3ヶ月以内)が必要となります。
ファクタリングの手続きに入る前に書類関係で気を付けるべき点
迅速な入金のために不備なく書類を取り揃える
ファクタリングを利用する方のほとんどは、資金繰りに窮してしまっている方です。
当然一日でも早い資金調達が求められます。
しかし、書類に不備があれば契約は締結できません。それどころか、審査に悪い意味での影響を与えてしまう可能性もあります。
迅速に資金を調達できるよう、書類は早めに不備なく取り揃えましょう。
売掛金証明書類は特に注意を払う
ファクタリング会社が最も重要視するのは、売掛先の情報(売掛金証明書類)です。
売掛先がどのような企業なのか、どのくらいの売掛金があるのか、そもそもしっかりと存在するものなのかなど、売掛金証明書類を元に審査が行われます。
売掛金証明書類に不備があれば当然審査結果に影響を及ぼすため、ファクタリング会社からどのような書類を求められても対応できるように準備しておかなくてはいけません。
ファクタリング会社によって必要書類は異なる
ファクタリングのための必要書類は、実はファクタリング会社によって若干異なってきます。
特に、売掛金証明書類に関しましては、そのファクタリング会社が審査に何を重視するかで必要書類が異なってくるのです。
より早い資金調達を求める場合は、事前にファクタリング会社へどのような書類が必要となってくるかを問い合わせておいた方がいいでしょう。
「即日入金」は事前に書類を揃えている事が条件
よくファクタリングで「最短即日入金!」という広告を見かけますが、基本的に即日入金を受けるためには全ての必要書類を予め集めている事が条件となります。
そのため、飛び込みでファクタリングを利用し、その日のうちに全ての書類を集めるという事は中々ハードルが高いのです。
即日での入金を希望する場合は、事前に必要書類を問い合わせておいた方が確実となります。
まとめ:ファクタリングは事前の必要書類をしっかりと準備しましょう
ファクタリングと聞くと「審査が銀行よりも緩く、入金も早い!」とついメリットばかりに目がいってしまいます。
しかし、そのメリットの恩恵を受けるためには、必要書類を不備なく準備しておく事が重要となります。
ファクタリング会社も経営者の悩みに答えるべく一生懸命対応してくれますが、できないこともあるのです。
円滑に資金を調達するためにも、ファクタリング利用時にはどのような書類が必要となるかをしっかりとチェックしておきましょう。
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